コインランドリー経営の特徴や費用とは?開業の成功方法とは?
近年、コインランドリー経営が注目を集めています。実際、コインランドリーの需要は年々高まっており、コインランドリー経営を始める方が増えています。
本記事では、コインランドリーを経営するうえで知っておきたい現状やメリット・デメリット、コツを解説します。
目次[非表示]
- 1.コインランドリーとは?
- 2.コインランドリー経営は儲かるのか?成功方法をご紹介
- 3.コインランドリー経営のメリット
- 3.1.ランニングコストが低く、利益率が高い
- 3.2.景気に左右されにくい
- 3.3.現金ビジネスであるためリスクが少ない
- 4.コインランドリー経営のデメリット
- 4.1.初期費用が高い
- 4.2.差別化が難しい
- 4.3.売り上げが不安定である
- 5.まとめ
コインランドリーとは?
コインランドリーとは硬貨を入れると自動的に作動する洗濯機や乾燥機が置いてあり、洗濯がセルフサービスでできる店のことです。設置している機材は店舗によって異なり、洗濯・乾燥まで全自動、乾燥のみ、シューズ類専用など、様々な種類があります。
以前は単身世代がメインユーザーでしたが、最近では共働きのファミリー世代などからの需要が高まっており、店舗数はこの20年で2倍になりました。
また、近年では不動産投資の一つとして捉えられるようになってきており、所有している土地を有効活用するために開業する方も増えてきています。
コインランドリー経営はランニングコストを抑えられる点や現金決済が主流である点から、一般的に収益性が高いと言われています。しかし、洗濯機と乾燥機の利用料が収入源であり、1回の利用料金は数百円のため、ビジネスモデルは「薄利多売」であることも事実です。
経営を安定させるためには出店前に集客の見込みをしっかり見極め、競合店と差別化を図り、固定客を得るための地道な経営努力を続けることが必要です。
コインランドリー経営は儲かるのか?成功方法をご紹介
薄利多売と聞くと成功のイメージが湧かないかもしれませんが、成功している事例は実際に多くあります。
では、コインランドリー経営において、売り上げを伸ばし、安定的な経営をしていくために必要なことは何でしょうか。
コインランドリー経営で儲かるためには最低でも以下の3つのポイントを押さえておく必要があります。
- 集客が見込める立地への出店
- キャッシュフローの把握
- 競合との差別化
立地は集客を左右する最も重要なポイントです。周辺住宅の世帯状況や商業施設の有無など、市場分析を念入りに行い、どの程度の集客が見込めるか見極めましょう。
経営を継続するためには、キャッシュフローを把握しておく必要があります。前述の通り、コインランドリーは薄利多売のビジネスです。キャッシュフローを正しく把握し、収益を計算した上で、現実的な収支計画を立てましょう。
また、安定的に収益を得るためには、競合との差別化が必須です。しかし、固定客を獲得するためには、設備による差別化だけでは不十分です。カフェやアクアリウム、地域コミュニティなど、プラスアルファの要素を加えたり、お得感があるポイント機能がついたICカードを導入するなど独自のサービスを展開しましょう。
コインランドリー経営のメリット
近年コインランドリー業界へ新規参入する方が多くなっていますが、コインランドリー経営には他業種と比べてどんなメリットがあるのでしょうか。
コインランドリー経営におけるメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- ランニングコストが低い
- 利益率が高い
- 景気に左右されにくい
- 現金ビジネスである
- リスクの種類が少ない
- 土地の形にとらわれない
- 節税効果がある
この中でも特にコインランドリー経営ならではのメリットについて、以下で詳しく解説します。
ランニングコストが低く、利益率が高い
コインランドリーのランニングコストは、ほかの業態の店を経営するよりも低く抑えることができます。コインランドリー経営におけるランニングコストの大半は、水道光熱費と消耗品の購入費です。基本的に無人店舗で運営ができるため、多くの従業員を雇う必要がありません。また、毎月の人件費が抑えられるだけでなく、スタッフの新規採用費用についても削減することができます。
コインランドリー経営では、多くの業種においてランニングコストの大半を占める人件費がほとんどかからないため、トータルコストを抑えることができます。
また、ランニングコストを低く抑えられるということは、他業種の店舗型ビジネスと比べて、高い収益性を期待できるとも言えます。
景気に左右されにくい
コインランドリー経営は洗濯という生活と密接に関係したビジネスであるため、景気に左右されにくいと言えます。たとえ景気が悪くなったとしても、洗濯が毎日のことであることに変わりはないため、長期的にみても安定した需要が見込めます。
また、コインランドリーは共働き世帯の増加やアレルギー・ウイルス対策など、ライフスタイルの変化に合わせて、新たなニーズが出てきていることもあり、需要は安定的であると言えます。
現金ビジネスであるためリスクが少ない
コインランドリーは現金ビジネスのため、料金未回収になるリスクが大幅に下がり、安定した収益が期待できます。また、キャッシュがすぐに手元に入ることでキャッシュフローがわかりやすくなるメリットもあります。
しかし、近年ではキャッシュレス化のニーズが高まっていることから、現金以外の決済方法を導入する店舗も増えています。この場合でも、事前にチャージして利用する前払い式のプリペイドカードを導入すれば、都度払いの現金決済や後払いのクレジット決済と比べて、まとまったキャッシュを事前に受け取れるため、キャッシュフローの悪化を回避することができます。
コインランドリー経営のデメリット
ここまでコインランドリー経営におけるメリットを紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。コインランドリー経営を失敗しないためにもデメリットを理解し、対策を立てることが重要です。
コインランドリー経営におけるデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- 初期費用が高い
- 差別化が難しい
- 売り上げが不安定である
- 当初の収益が低い
- 防犯上の問題がある
- 転用や移転が難しい
- 同業他社との競争が激しい
- 経営の要素が強すぎる
- 相応の投資が必要である
- サービスの進化が早い
この中から、特に売上に大きな影響を及ぼす可能性のあるデメリットを3つほどピックアップして解説します。
初期費用が高い
コインランドリーを開業する際の最も大きな懸念事項は、初期費用の高さです。
コインランドリー開業時かかる費用の内訳は、
- 建築費
- 業務用の洗濯機や乾燥機などの設備費用
- 駐車場などの外構工事費
- 看板工事費
- 給排水工事費
- 内装仕上げ工事費
などです。
特にかかるのが、設備費用です。洗濯機や乾燥機は1台で100万円前後することもあり、大型店舗の場合は広い分必要な台数も多いため、その分初期費用が高額になります。
その費用は店舗を借りてコインランドリー経営を行う場合は、4,500~6,000万円程度、自己所有物件を利用して機械設備だけを購入する場合でも2,000万円~2,500万円程度になると言われています。
初期費用は店舗の大きさやフランチャイズ加盟の有無によっても変わってきますが、決して安い金額ではないことは確かです。ある程度自己資金を貯めてから開業するべきでしょう。
また、初期費用をできるだけ抑えたい方は機器のレンタルサービスの利用も検討してみると良いでしょう。
差別化が難しい
需要の高まりから市場が成長しているコインランドリービジネスは、さまざまなメリットがあるうえに、新規参入が容易なビジネスです。
そのため、競合も多いため、開業エリアにすでに競合店がいたり、住宅街などの人気エリアでは新しい業者の参入により、競争が激化する可能性も高いです。
競合が多いビジネスで売上を上げていくには、差別化を図ることが必要不可欠です。しかし、コインランドリービジネスは機械が行うサービスなので、飲食店の味や美容院の技のように人の腕前で差別化することができません。
設備で差別化しても真似されやすく、価格競争に巻き込まれやすいという特徴があります。
固定客の確保のためには、お得感があるポイント機能がついたICカードを導入するなど独自のサービスを提供し、プラスアルファの価値を付けていく必要があります。
例えば、独自Pay(ハウス電子マネー)ならポイント機能を付けることもできるため、利用客にお得を還元することが可能です。また、事前チャージ式のプリペイドカードであるため、利用客の囲い込みにも効果的です。特にスマホ決済に対応している「Value Card」「アララ キャッシュレス」なら、利用客の利便性の向上も期待できます。
売り上げが不安定である
前述のように、コインランドリー経営は景気に左右されにくく、長期的なスパンで見ると需要が安定している業界であると言えます。しかし、毎月の売り上げにフォーカスしてみると、コインランドリーの売り上げは変動的で不安定であると言えます。
その要因として一番大きいのは、天候や季節によって需要が大きく左右されるためです。
コインランドリーは、雨が多いと乾燥機の需要が伸びるため、売上が上がります。一般的には梅雨と長雨の降りやすい9月から洗濯物が乾きにくい2月頃が繁忙期であるといわれ、これらの期間中は、利益率が10%程度も引き上げられるとされています。
また、コインランドリーを利用する理由として、家庭用の洗濯機では洗えないものを洗いたいという点があります。そのため、布団やブーツなど家庭用の洗濯機での洗濯が困難なものが多い冬場はコインランドリーの需要が高くなる傾向があります。
一方で、晴天が続いてしまうと、乾燥機の需要が減り、売上が下がってしまいます。そのため、湿度が低くなる春先や夏場は閑散期であるといわれています。
まとめ
近年人気が高まっているコインランドリー経営は、安定した需要と高い利益率が期待できるビジネスと言えます。一方競合も多いため、安定的に売り上げを上げるためには差別化が重要課題です。
競合との差別化にお悩みの方はぜひ一度「Value Card」「アララ キャッシュレス」をご検討ください。