POSとは?具体的な活用方法や分析方法
POS(ポス)とは「販売時点情報管理」のことを指し、スーパーやコンビニのほか、さまざまな小売店、レストランなどのレジに導入されている会計システムです。
本記事では、POSシステムとPOSレジの違いや、POSシステムの活用方法、使用時の注意点についてご紹介します。
目次[非表示]
- 1.POSとは何か?
- 2.POSシステムとPOSレジの違い
- 2.1.POSシステムとは?
- 2.2.POSレジとは?
- 3.POSシステムの活用方法
- 3.1.商品の販売分析でさらなる売上アップ
- 3.2.顧客の属性を把握してマーケティング戦略に活用
- 3.3.天候や季節の行事にあわせた売上予測と対策
- 3.4.複数店舗の在庫を一元管理
- 4.POSシステムの注意点
- 5.まとめ:小規模店から大規模店までPOSシステムをうまく活用しよう
POSとは何か?
POS(ポス)とは「Point Of Sale(ポイントオブセール)」を略した言葉で、日本語では「販売時点情報管理」と言います。POSは、「いつ」「どの商品が」「いくらで」「いくつ」売れたかを記録・集計できます。
また、その日の天候や季節の行事、購入した顧客の年齢・性別、在庫状況などもあわせて管理できるため、売上情報だけではなく、あらゆるデータを「見える化」して一元管理できることが特徴です。
POSシステムとPOSレジの違い
POSには、「POSシステム」もしくは「POSレジ」と呼ばれるものがあります。どちらも、シンプルに「POS」とだけ呼ばれる場合もあり、それぞれが何を指すのか混乱することがあるかもしれません。それぞれどのような違いがあるのでしょうか?
POSシステムとは?
「POSシステム」とは、先にご紹介したように「販売時点情報管理」のことで、それぞれの商品の販売データから顧客・在庫管理まで対応するシステムのことを言います。
POSシステムの特徴は、1日の終わりにその日の売上情報を集計するのではなく、ひとつひとつの商品が売れた時点で常に最新の売上情報が管理できるところです。また、POSシステムはクレジットカードやQR決済など、さまざまな支払方法と連携することが可能です。
POSレジとは?
一方、POSレジとは、POSシステムを備えたレジのことをいいます。「レジ」というと、従来の店で使われていた据え置き型の大型のレジを想像するかもしれません。しかし現在は、POSのアプリケーションをダウンロードしてレジ機能を持たせたパソコンやタブレットを使っている店舗も多くなっています。
POSレジの特長は、POSシステムと同様、常に最新の売上情報が管理できることです。従来のレジは会計をスムーズに正確に行う機能を持っているだけなのに対して、POSレジは会計を行いながら売上データを蓄積・分析して販売促進につなげられる点が大きな違いになります。
また、POSレジの種類は大きくわけて、「ターミナル型」「パソコン型」「タブレット型」の3つがあります。
ターミナル型は、従来の据え置き型のレジにPOSを導入したタイプで、コンビニやスーパーなどで多く使われています。
近年増えてきているのが、パソコン型とタブレット型です。これらは、市販のパソコン・タブレットにPOSのアプリケーションソフトをインストールして使うタイプで、主に小規模から中規模のお店で導入活用されています。
POSシステムの活用方法
POSシステムを導入した場合、具体的にどのような活用ができるか見てみましょう。
商品の販売分析でさらなる売上アップ
POSシステムは、「どの商品が、どの時間帯に、いくつ、いくらで売れたか」を集計できるシステムです。そのため、時間帯に応じてどのような商品が売れているのかを把握できます。
例えばコンビニやスーパーで、平日の午前中と午後、夜間で、それぞれよく売れる商品がわかった場合、その時間帯にもっとも売れるものを店頭の目立つ場所に陳列することで、さらなる売上アップを目指せるでしょう。
また、お弁当や総菜の売上が昼間の時間帯に集中している場合は、商品陳列をはじめ準備のために午前中の人員を増やすなど、効率的な人員配置によって人件費のムダを省けます。
顧客の属性を把握してマーケティング戦略に活用
ポイントカードや会員システムを利用している店の場合、それらのデータをPOSシステムに登録することで、年齢・性別などの顧客情報を一元管理できます。顧客情報の把握は、店にとって大きな意味があります。
例えば、「20代の未婚女性」をターゲットとして店を展開したものの、実際の来店客は「子どもを持つ30代の既婚女性」が多かった場合、その顧客層に喜ばれる商品の販売に力を入れることで売上を伸ばせる可能性があります。
顧客情報を把握することで、新しい商品展開やマーケティング戦略に活用できるのです。
天候や季節の行事にあわせた売上予測と対策
コンビニでは、「梅雨明けの時期には冷やし中華などの冷たい麺類がよく売れて、前日との気温差が大きいとおでんや肉まんなどの温かいメニューが売れる」などと言われます。このように、その日の天候や季節行事にあわせて、特定の商品が多く売れることは大いにあります。
POSシステムでは、その日の天候のほか、クリスマス、バレンタイン、お花見、運動会シーズンなど、季節行事も記録・分析することができます。すると、「雨が降って湿度が高い日は〇〇がよく売れる」などの傾向を把握できるようになります。
これらのデータを蓄積することによって、マーケティングに活かしたり、その日に合わせた売上を予測しながら販売量をコントロールすることも可能です。売れ残りを極力少なくして、効率的な販売ができるようになるでしょう。
複数店舗の在庫を一元管理
POSシステムは在庫管理も簡単にできます。複数店舗の在庫を確認できるので、特定の商品が今現在どの店にいくつあるのかを瞬時に把握できます。そのため、発注や検品業務、姉妹店への在庫移動なども効率的に行うことができるようになります。
POSシステムの注意点
店舗運営を効率的に行えるPOSシステムは、さまざまな業界で導入されていますが、導入する際は次のことに気を付けるといいでしょう。
まず考えたいのが、POSの購入費用と月額利用料です。どちらも店舗運営の経費となるので、店舗の規模や必要な機能にあわせて最適なタイプを選ぶ必要があります。
また、実際に使ってみて「分かりやすいか」「使いやすいか」という感覚も大切です。多くのスタッフが毎日使用することになるので、誰もが使いやすいものであることが求められるでしょう。
さらに、自店舗にはどのような機能が必要か、よく検討することも必要です。使える機能が多くなるほど毎月の利用料も高くなる製品もあるため、店にふさわしい機能を取捨選択しましょう。
加えて、不具合やトラブルがあったときのサポート体制についてもチェックしたいところです。店の営業中にトラブルが起きても対応してもらえない場合、店の運営が止まってしまうことにもなりかねません。
これらを考慮しながら、複数社のPOSシステムを比較検討して選ぶといいでしょう。
まとめ:小規模店から大規模店までPOSシステムをうまく活用しよう
POSシステムは、業界や店の規模を超えて幅広く活用されているシステムです。少ない人員でできるだけ売上を伸ばし、効率的にビジネスを行っていくためには、必要不可欠な存在と言えます。POSシステムを導入し、蓄積されるデータを分析・活用することで売上アップを目指しましょう。
また、キャッシュレスサービスと連携することで、キャッシュレス決済での売上データを記録できるほか、キャッシュレス支払い対応時のレジでの二度打ちが不要となり、一回の操作で完了することから業務の効率化を図れます。
POS連携が可能なキャッシュレスサービス「Value Card」「アララ キャッシュレス」は、独自Pay(ハウス電子マネー)の発行から、ポイントやデジタルギフト、各種販促や分析機能など、店舗のキャッシュレス化・再来店施策に必要な機能を標準装備しています。
以下より無料で「Value Card」「アララ キャッシュレス」の詳しい資料をダウンロードいただけます。
POSシステムを活用した販促について興味のある方は、ぜひ一度ご覧ください。