居酒屋経営で成功する方法とは?メリット・デメリットをご紹介
飲食店にはレストランやカフェ、パン屋やケーキ屋など様々な種類があります。
その中でも「居酒屋」は利益率が高いと言われており、開業を夢見る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、居酒屋は同業他社の数が多いため、経営のポイントを理解していないと、短期間で閉業に追い込まれてしまうでしょう。
本記事では、居酒屋経営を成功に導くために押さえておきたいポイントやメリット・デメリットを解説します。
目次[非表示]
- 1.居酒屋経営で必ず押さえておきたいポイント
- 1.1.居酒屋経営で必要な資金
- 2.居酒屋経営を成功させる方法
- 3.居酒屋経営のメリット
- 3.1.メリット1:利益率が高い
- 3.2.メリット2:メニューによる差別化ができる
- 3.3.メリット3:リピーターによる経営の安定化
- 4.居酒屋経営のデメリット
- 4.1.デメリット1:長時間労働になりがち
- 4.2.デメリット2:食中毒のリスクが常に付きまとう
- 4.3.デメリット3:ライバル店が多い
- 5.居酒屋で儲かりやすいメニューとは?
- 6.まとめ
居酒屋経営で必ず押さえておきたいポイント
居酒屋を経営するためには、押さえておきたいポイントがいくつかあります。具体的には以下の通りです。ポイントを理解し、抜かりない準備をしましょう。
- 取得が必要な資格
- 申請が必要な届け出
- 経営に必要な資金
まず、居酒屋を経営するためには取得が必要な資格があります。取得が必要な資格は、「食品衛生責任者」と「防火管理者」の2つです。
食品衛生責任者は、居酒屋に限らず飲食店を開業するために必須となる資格で、講習を受けることで取得できます。
防火管理者は、お店の収容人数が30人を超える場合に必要となる資格で、日本防火・防災協会開催の講習を受講することで取得できます。
次に、居酒屋を経営するためには申請が必要な届け出があります。申請が必要な届け出は、「飲食店営業許可」と「深夜酒類提供飲食店営業開始届出書」の2つです。
飲食店営業許可は、保健所への申請が必要で、その際には営業許可申請書や施設の構造及び設備を示す図面、食品衛生責任者の資格を証明するものや水質検査成績書などが必要となります。
深夜酒類提供飲食店営業開始届出書は、深夜0時以降もアルコールを提供する場合に警察署へ提出する必要がある届け出です。
最後に「経営に必要な資金」について詳しく解説します。
居酒屋経営で必要な資金
居酒屋経営に必要な資金は、主に以下の2種類があります。
- 初期費用
- 運転資金
初期費用は、物件取得費や設備投資費、備品調達費などです。
居酒屋を開業する際の初期費用は平均で600万円前後と言われています。立地や内装にこだわると1,000万円ほど必要になる場合もありますが、居抜き物件を利用することで大幅に開業資金を抑えられる場合もあります。
運転資金は、開業後に事業を継続していくために必要な資金のことで、お店の立地や規模、従業員の数によって変動します。具体的には家賃や水道光熱費、人件費や仕入れ費などが運転資金にあたります。
安定的な経営をしていくためにもスタッフを効率よく配置したり、安く仕入れられる仕入れ先を見つけたりするなど、コストを抑える工夫をしましょう。
なお、開業時に用意する開業資金としては、初期費用に加え、6か月分の運転資金を用意しておきましょう。開業後すぐは売上が安定しないため、ある程度の運転資金を確保しておくと安心です。
居酒屋経営を成功させる方法
居酒屋は他の飲食店に比べて利益率が高く、小規模店舗でも採算が見込めることが特長です。しかし、開業率が高いため顧客獲得競争や価格競争が激しくなりがちです。そのため、廃業率も高くなっており、安定した経営を続けるのは難しいとも言われています。
居酒屋経営を成功させるためには、以下のような工夫が必要です。
- コンセプトを決める
- 出店場所を選ぶ
- 集客施策を打つ
コンセプトを決めることでライバル店との差別化を図ることができます。そのためにはターゲット層を絞り込み、コンセプトにあわせたメニュー開発をしましょう。
また、出店場所は集客に大きく左右します。駅前や人通りの多い通りに面した場所は集客が期待できますが、周辺にライバル点が多く、家賃も高くなりがちです。出店場所を選ぶ際は、ターゲットやコンセプトにあっているかも重視しましょう。
居酒屋経営を成功させるためには、集客施策も欠かせません。経営の安定を図るには「新規顧客」と「リピーター」のいずれも獲得していく必要があります。
新規のお客様を獲得するためには、チラシやSNSを利用した宣伝などが効果的です。
リピーターを獲得するためには、次回来店のきっかけを作ることが重要です。例えば、ポイントサービスやクーポンの配布、キャンペーン展開やメルマガの配信などが効果的です。
居酒屋経営のメリット
居酒屋経営の主なメリットは、以下の通りです。
- 利益率が高い
- メニューによる差別化ができる
- リピーターによる経営の安定化
各メリットについて詳しく説明します。
メリット1:利益率が高い
利益率の高さは、居酒屋経営の最大のメリットです。居酒屋の売上の主軸となるアルコール類は利益率が高いのが特長です。例えば、ビールの大瓶1本の仕入れは、高くても250〜300円程度のため、それを450〜550円で提供することで高い利益率を得ることができます。
また、枝豆や冷奴、焼き鳥など食事メニューも仕入れコストの2〜3倍で提供できるものが多く、ほかの飲食店と比較しても、利益を上げやすい構造となっています。
しかし、いくら利益率が高くてもコストが利益を上回ってしまっては赤字になってしまいます。そのためには、廃棄率を低くする、メニュー数を絞るなどの工夫が必要です。
メリット2:メニューによる差別化ができる
メニューによる差別化が行いやすい点は、居酒屋経営のメリットのひとつです。
前述のとおり、居酒屋経営を成功させるためには、開業時にコンセプトを決めることも少なくありません。コンセプトに合ったメニュー作りをすることで、ライバル店との差別化を図ることができます。
例えば、若者向けに写真映えするメニューを多く用意する、特定の地方の郷土料理にこだわる、ドイツのビールを多く取り揃えるなどです。
また、近年はコンセプトやメニューによる差別化をすることでSNSで拡散されやすくなり、集客を大きく左右することもあります。
しかし、お客様に受け入れられず、売上が上がらなければ意味がありません。メニュー作りの際は、見た目やインパクトのみならず、味や価格にも注意を払いましょう。
メリット3:リピーターによる経営の安定化
「行きつけの居酒屋」としてリピーターになってもらうことで、経営の安定化を図れることも居酒屋経営のメリットです。リピーターを増やすことで常に一定の売上を見込むことができます。
リピーターになってもらうためには前述のようなメニューによる差別化に加え、店員の接客の良さや店内の清潔さ、利便性なども大きく関わってきます。
特にキャッシュレス化が進んでいる今、使用できる決済方法を気にするお客様も増えています。支払方法を現金のみに限定する方が売上の回収が早く、資金繰りは楽でしょう。しかし、それが原因でお客様が離れてしまってはリピーターの獲得は難しくなってしまいます。お客様の利便性も視野に入れ、バランスを取ることが必要でしょう。
また、リピーターを獲得するには、ポイントサービスやクーポン、キャンペーンなどお客様にお得感を感じてもらえる施策を打つことも有効です。
居酒屋経営のデメリット
居酒屋経営には、デメリットもあります。主なデメリットは、以下の通りです。
- 長時間労働になりがち
- 食中毒のリスクが常に付きまとう
- ライバル店が多い
各デメリットについて詳しく説明します。
デメリット1:長時間労働になりがち
居酒屋は、深夜や朝方まで営業するお店も少なくありません。必然的に長時間労働になってしまうことが多いうえに、居酒屋はホール・キッチンともに立ち仕事なため、身体的な疲労が蓄積し、仕事を継続することが難しくなることも考えられます。
また、人件費を減らすことは経営上大事なことですが、過酷な労働環境はスタッフの流出にもつながり、スタッフの流出はさらなる長時間労働へとつながってしまう可能性があります。
従業員にとって快適な環境であるかを定期的にチェックし、必要があれば積極的かつ迅速に改善するよう心がけましょう。
デメリット2:食中毒のリスクが常に付きまとう
食中毒のリスクは、全ての飲食店について回る問題です。食中毒を出してしまうと一気にお客様が離れてしまい、売上が大幅に減ってしまう可能性が高いです。
もし食中毒やその疑いがあった場合は、保健所による立ち入り検査などが行われ、営業停止や、最悪の場合、営業許可取り消しの行政処分を受けることがあります。
飲食店を経営するうえでは、食品の取り扱いには細心の注意を払わなくてはなりません。
デメリット3:ライバル店が多い
居酒屋は資金があれば誰でも開業できるため、新規参入が容易な業態と言えます。そのためライバル店が多く、競争が激しくなりがちです。
競争が激しい業界を生き抜くためには、ライバル店との差別化を図ることが重要です。差別化をすることで、新規顧客の獲得やリピーターの獲得につながります。
コンセプトやメニューだけでなく、ポイントサービスやクーポン、キャンペーンや利便性などでも差別化を図ることができます。
居酒屋で儲かりやすいメニューとは?
儲かりやすいメニューとは、利益率が高いメニューのことです。前述の通り、居酒屋で出すメニューには利益率が高いものが多くあります。特に利益を出しやすいメニューには以下のようなものがあります。
- アルコール類
- フライドポテトや唐揚げ
- 枝豆や漬物
- アイスクリーム
特にアルコール類は利益率が高く、その中でも焼酎とジュースを混ぜたチューハイ類は利益率の高いメニューです。
また、フライドポテトや唐揚げ、枝豆や漬物など「とりあえずの一品」は利益率が高いうえに注文するお客様が多く、利益に貢献しやすいでしょう。
コンセプトにあわせたこだわりのメニューを充実させることも大事ですが、利益を得やすいメニューとのバランスを取ることも重要です。
まとめ
居酒屋は他の飲食店と比べて利益率が高く、利益を出しやすいと言われています。
しかし、その分ライバル店も多いため、居酒屋経営を成功させるためには差別化が重要になります。
差別化を図る際はコンセプトやメニューだけでなく、ポイントサービスやクーポン、キャンペーンなどお客様にお得感を感じてもらう施策も視野に入れる必要があります。
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