立地の悪い飲食店が売上を伸ばすポイント|具体的な集客アイデアも紹介
立地の悪い飲食店では、賃料を抑えられる一方で集客や売上における課題を抱えてしまいがちです。本記事では、立地の悪い飲食店が売上を伸ばすポイントについて解説します。具体的な集客アイデアも紹介するので、参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.立地の悪い飲食店の条件とは
- 1.1.店舗周りの人通りが少ない
- 1.2.目立たない分かりづらい場所にある
- 1.3.アクセスが悪く駐車場がない
- 2.立地の悪い飲食店が抱えがちな問題
- 2.1.顧客認知を得づらい
- 2.2.来客数が伸びづらい
- 2.3.リピーターを獲得しづらい
- 3.立地の悪い飲食店が売上を伸ばすためのポイント
- 3.1.目に留まりやすいお店づくりを意識する
- 3.2.オンライン上の店舗情報を充実させる
- 3.3.リピーター獲得を重視する
- 3.4.立地の悪さをポジティブにアピールする
- 4.立地の悪い飲食店の具体的な集客アイデア4選
- 4.1.1. SNSの活用
- 4.2.2. コンセプトのアピール
- 4.3.3. 送迎車や提携駐車場の導入
- 4.4.4. 看板やメニューの設置
- 5.リピーター獲得なら独自Pay発行サービス「Value Card」
- 6.立地の悪い飲食店でも工夫次第で人気店を目指すことは可能
立地の悪い飲食店の条件とは
一口に立地が悪いといっても、顧足が遠のいてしまう原因はいくつかに分かれます。まずは立地が悪いとされる飲食店の条件をチェックしてみましょう。
店舗周りの人通りが少ない
店舗周りの人通りが少ないと、自然と来客数も落ち込みがちです。事前に予約してあったり、目当てのメニューがあったりする場合は別ですが、「外出先で近くのランチを探している」といったケースで、わざわざ人通りが少ないエリアのお店に入る方は稀でしょう。
目立たない分かりづらい場所にある
人通りの多い場所であっても、地下やビルの奥など、目立ちにくく分かりづらい場所にある店舗も来客数が伸びづらくなります。人通りの少ない店舗も同様ですが、こういったケースではそもそも顧客に認知されていないため、まずは自店舗を知ってもらうための工夫からスタートしましょう。
アクセスが悪く駐車場がない
最寄駅から10分〜15分程度であれば徒歩で来店してくれる顧客もいますが、それ以上離れた場所になると車で訪れる顧客が多くなります。アクセスが悪いのに駐車場や駐輪場がない場合、魅力的なメニューを揃えていても、単純に「行きづらい」という理由で客入りが悪くなってしまうケースもあります。
しかし、駐車場のためだけに土地を新しく用意するのは困難です。詳しくは後述しますが、こういった場合には駐車場の提携や送迎車の導入が有効です。
立地の悪い飲食店が抱えがちな問題
続いて、立地の悪い飲食店が抱えがちな問題を見てみましょう。
顧客認知を得づらい
人通りが少ない店舗や場所が分かりづらい店舗の場合、そもそも顧客認知を得られていないという問題があります。顧客のお店選びの選択肢に入っていなければ、どれだけ魅力的なメニューを提供していても来客してもらうことは不可能です。まずはお店の名前すら聞いたことのない層に対して、いかに認知を拡大できるかがポイントとなります。
来客数が伸びづらい
次に問題となるのが、来客数が伸びづらい点です。顧客に認知され、無事お店選びの選択肢の中に入ることができたとしても、例えば徒歩10分のお店と駅直結のお店とでは単純に立地の優位性から駅近の店舗に負けてしまいます。
来客数を伸ばすには、「わざわざ足を運んででも行ってみたい!」と思わせる魅力をいかにアピールできるかが重要です。
リピーターを獲得しづらい
一度店舗に来てもらえたとしても、立地が悪いとリピーター獲得のハードルも高くなります。アクセスがよければふらっと立ち寄った際に「そういえば、あそこのお店おいしかったな」と思い出してもらえる可能性がありますが、立地が悪いとよほどの魅力がない限り「でも、遠いから行くほどではないな…」という結論に至ってしまうことも多いでしょう。
リピーター獲得のためには、その店ならではの強みや魅力が求められます。
立地の悪い飲食店が売上を伸ばすためのポイント
続いて、立地の悪い飲食店が売上を伸ばすためのポイントを紹介します。目に留まりやすいお店作りをおこなうほか、オンラインでの情報配信やリピーター獲得を目指すことも重要です。
目に留まりやすいお店づくりを意識する
先述の通り、立地の悪い飲食店では認知の拡大から始めなければなりません。外装はもちろんのこと、案内板を出したり、近隣の他店舗にチラシを置かせてもらったりすることで、通行人の目に留まりやすくなるよう工夫しましょう。
オンライン上の店舗情報を充実させる
オンラインなら、立地のデメリットに関係なく競合店舗と勝負できます。スマートフォンが普及している中、WebやSNSを使って情報収集をおこなう顧客は少なくありません。オンライン上の店舗情報を充実させることで、認知を拡大できるほか、顧客の利便性向上にもつながります。
おすすめのメニューや営業時間などの基礎情報はもちろん、アクセスが悪い場合はそれをカバーするような内容も盛り込んで掲載しましょう。
リピーター獲得を重視する
長期的に経営を安定させるためには、リピーターの獲得も重要です。「遠くてもまた来たい」と思ってもらえるように、コンセプトに沿って自店舗ならではのメニューを考案しましょう。常連客が飽きてしまわないように、季節限定のメニューを取り入れてみるのもよさそうです。
ほかにも、接客に力を入れたり、ポイントカードや会員のランクアップ制度などを設けたりするのもおすすめ。顧客満足度を向上して、リピーター獲得を目指しましょう。
立地の悪さをポジティブにアピールする
立地の悪さを、あえてアピールに変えるのも手段の一つです。例えば、駅から離れたエリアにある場合は「喧騒から離れて隠れ家ディナーを楽しみませんか?」といったように言い換えることでポジティブな印象に変換することが可能です。
また、志摩スペイン村の公式ホームページでは、「並ばないから乗り放題」「空(す)いてるから映え放題」といったように、集客率の悪さを自虐的にPRすることでかえって話題となったケースもあります(※)。
参照:https://www.asahi.com/articles/ASM4Y61JMM4YONFB00B.html
立地の悪い飲食店の具体的な集客アイデア4選
ここからは、立地の悪い飲食店の具体的な集客アイデアをピックアップして紹介します。飲食店で集客にお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。
1. SNSの活用
若年層をはじめ、SNSから情報収集をおこなう層はたくさんいます。具体的には、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、YouTubeといったアカウントの運用は欠かせません。
SNSはそれぞれ年代ごとの普及率や好まれるフォーマットが異なるため、ターゲット層や自社サービスの雰囲気に合ったSNSを選ぶのもポイントです。
SNSの活用の一例
・X(旧Twitter)でおすすめメニューをアピールする
・Instagramで集客に悩んでいる様子をあえてストーリーに上げる
・YouTubeで料理の工程やお店の裏側を配信する
2. コンセプトのアピール
立地の悪い場所へ足を運んでもらうためには、コンセプトを明確にしてアピールすることも重要です。「隠れ家ディナーでぜいたくなひとときを過ごせる」「ほっと一息つける暖かな空間」といったように、コンセプトを設定して集客にも取り入れましょう。
3. 送迎車や提携駐車場の導入
最寄駅から徒歩圏内でないにも関わらず駐車場がない場合、よほどの人気店でなければ集客は見込めないでしょう。明らかにアクセスの悪さで客足が滞っている場合は、提携駐車場の契約や送迎車の導入を検討しましょう。店舗の利用額に応じて駐車料金が割引になる特典などを用意すると、足を運ぶハードルが下がります。また、自社サイトや飲食店ポータルサイトなど、店舗概要を掲載する際は駐車場利用が可能であることも忘れずに明記するようにしましょう。
4. 看板やメニューの設置
お店の看板やメニューを分かりやすい場所に置いたり、他の協力店舗に依頼してチラシを貼らせてもらったりするのも一つの手です。
特に地下やビルの奥まった場所にお店がある場合は、入り口の照明を明るくしたり、電飾スタンド看板やネオンサインなどを活用したりして、通行人の目に留まりやすいお店づくりを心がけましょう。
リピーター獲得なら独自Pay発行サービス「Value Card」
リピーターの獲得には顧客満足度の向上が欠かせません。仮に立地の悪い飲食店であっても、利用してみて満足度が高ければ再来店する可能性も高まります。
満足度を高めるための取り組みの一つにキャッシュレス決済の導入があります。現金に加え、クレジットカード、そのお店独自の電子マネーを利用できる状態にしておくことで、顧客の好みに合わせた支払いに応じることができます。
中でも、独自Payは、オンラインでのチャージにも対応しているうえ、汎用決済と比べ低い決済手数料率で導入できる点が、飲食店にとってはメリットといえるでしょう。
集客にお悩みの飲食店経営者の方は、ぜひ導入を検討してみてください。
立地の悪い飲食店でも工夫次第で人気店を目指すことは可能
立地の悪い飲食店が抱えがちな課題や、売上を伸ばすポイント、具体的な集客アイデアを解説しました。立地の悪さはネガティブに捉えられがちですが、工夫次第で人気店を目指すことも十分可能です。しっかりとコンセプトを確立したり、オンラインで情報を発信したりすることで、立地の悪い飲食店でも客足は徐々に伸びるようになるでしょう。