プリペイドカードとは?
プリペイドカードとは、キャッシュレス決済の一種です。お客さまにおいては、チャージ式なので使いすぎる心配もなく、導入店舗さまにおいては、販促施策などに活用できることがメリットです。
本記事ではプリペイドカードの導入方法や活用事例をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.プリペイドカードとは?
- 2.プリペイドカードの種類
- 2.1.使い切り型プリペイドカードの特徴
- 2.2.チャージ型プリペイドカードの特徴
- 3.プリペイドカードの導入メリット
- 3.1.レジ業務の効率化ができる
- 3.2.幅広い客層を取り込め、再来店を促せる
- 3.3.未回収リスクを回避できる
- 4.プリペイドカードの導入方法
- 5.プリペイドカードの活用事例
- 5.1.スーパーマーケットでの事例
- 5.2.飲食店での事例
- 6.まとめ
プリペイドカードとは?
「pre(事前に)」「paid(支払済)」という意味からも分かるように、プリペイドカードは前払い式の決済手段です。自身でプリペイドカードに金額をチャージするか、特定の金額がチャージされたカードを購入し、商品やサービスの購入時に残高の範囲内で支払いが可能です。
クレジットカードとは異なり、与信審査不要で新しくカードを作ることができるため、比較的誰でも持ちやすいカードといえるでしょう。
プリペイドカードの種類
プリペイドカードには「使い切り型プリペイドカード」と「チャージ型プリペイドカード」の2種類があります。それぞれのプリペイドカードの特徴や利用シーンを確認していきましょう。
使い切り型プリペイドカードの特徴
使い切り型プリペイドカードは、「1,000円」「5,000円」「10,000円」のように、あらかじめ決まった金額がチャージされたカードです。カードに応じた金額の範囲内で買い物ができますが、使い切ってしまうと二度と利用できません。
使い切り型プリペイドカードの代表例は、QUOカードや図書カードです。残高が入った状態で第三者へ渡せることから、プレゼントとしても活用されています。
チャージ型プリペイドカードの特徴
チャージ型プリペイドカードは、利用前に自分で必要な金額をチャージ(入金)するタイプのカードです。使い切り型とは異なり、残高が足りなくなっても再度チャージすることで繰り返し利用できます。
チャージの方法はさまざまあり、専用チャージ機からのチャージだけでなく、銀行口座やクレジットカードから直接チャージが可能です。
また、都度チャージしなくても、一定の残高を下回った段階でチャージされるオートチャージ機能が利用できるカードもあります。
代表的なものとして、公共交通機関が発行する交通系プリペイドカードや、ショッピングセンターなどが発行する流通系プリペイドカードがあげられます。
プリペイドカードの導入メリット
お客さまがプリペイドカードを利用するメリットとして、未成年も含め幅広い層が利用できる点が挙げられます。また、クレジットカードとは異なり、年会費が発生しないケースが多い点も特徴です。
プリペイドカードの導入メリットとしては、「レジ業務効率化」「販売促進」「未回収リスクの回避」などが挙げられます。
レジ業務の効率化ができる
プリペイドカードを導入することで、レジ業務の効率化が図れます。現金の受け渡しが不要なため、スムーズな決済が可能です。
また、計算ミスなどによる現金過不足の解消や、レジ内の現金が少なくなることで盗難リスクの軽減といった効果が期待できます。
さらに、レジ業務の効率化が実現すれば、レジスタッフの人材不足解決にもつながるでしょう。
幅広い客層を取り込め、再来店を促せる
キャッシュレス・消費者還元事業やマイナポイント事業など、政府は積極的にキャッシュレス決済の普及を促進しています。 プリペイドカードは、キャッシュレス決済の中でも、クレジットカードのように一定の年齢制限や与信審査が不要なことから幅広い層に利用してもらうことができます。
また、ポイントなどの特典を付与することで、お客さまの再来店を促進することも可能です。例えば、バリューデザインが提供するプリペイド式の自社専用電子マネーサービスは、自社にとって最適なタイミングでキャンペーンを実施できるため、効果的な販促施策を実施できます。
未回収リスクを回避できる
プリペイドカードは前払い式の決済手段です。そのため、商品購入後にコンビニなどで支払う後払い式の決済手段よりも、代金未回収のリスクが低いと言えます。
プリペイドカードの導入方法
まず決済代行会社やカード会社に連絡し、資料請求や見積もりを依頼します。条件に問題がなければ申し込みを行ない、審査を待ちます。
審査が承認されたら、端末等の機器を揃え、プリペイドカード決済を導入することができます。
現在、スーパーマーケットやコンビニでは、POSレジの利用が一般的です。POSレジを利用している店舗さまが、プリペイドカード決済を始めるためには、プリペイドカード対応の端末とPOSレジを接続するための改修が必要になる場合があります。
プリペイドカードの活用事例
プリペイドカード決済は、店舗においては再来店を促せ、お客さまにおいては小銭の出し入れ不要で特典が付くこともあるというメリットがあります。
スーパーマーケットや飲食店をはじめ、さまざまな業態で導入されています。
スーパーマーケットでの事例
スーパーマーケットを展開する株式会社ダイイチさまの事例です。 ダイイチさまは、「短期間で導入できる点」「複数のPOSベンダーとの連携実績」などを考慮して、自社専用の電子マネー(プリペイド式)の導入に踏み切りました。 導入前は、精算時に生じる小銭のやり取りから、レジに並ぶお客さまをお待たせする状況が見られました。
しかし、電子マネーの導入でレジ処理の大幅な時間短縮に成功し、レジスタッフも2人制から1人制にシフトできたそうです。 さらにキャンペーンを実施することで、お客さまの再来店促進に成功しているとのことです。
飲食店での事例
続いては、都内を中心に数多くのカフェを展開する「カフェ・ド・クリエ」を展開する株式会社ポッカクリエイトさまの事例です。
もともとポッカクリエイトさまは、紙のドリンク回数券を使用されていました。しかし、お客さまへの利便性を高めるため、小銭不要でスムーズに決済できる独自Pay(ハウス電子マネー)を導入されています。
プリペイドカード利用時に割引きなどの特典を付与したことで、会員が増え、お客さまの来店頻度や単価アップにつながったそうです。
まとめ
プリペイドカードは前払い式の決済手段です。プリペイドカードを導入することで、お客さまは与信審査不要で手軽にキャッシュレス決済ができ、導入店舗さまにはレジ業務を効率化できるといったメリットがあります。
なお、事例で紹介したスーパーや飲食店も利用する「Value Card」「アララ キャッシュレス」は、お客さまがチャージしたタイミングで導入店舗さまに入金されるので、キャッシュフローの改善にもつながります。
また、最適なタイミングでキャンペーンを実施できるため、再来店促進にも効果的です。 「Value Card」「アララ キャッシュレス」について気になった方は、是非お気軽にお問い合わせください。