来店促進とは?メリット・やり方・事例をご紹介
店舗経営を行うためには、来店促進の工夫が必須でしょう。そこで本記事では、来店促進の考え方について説明します。
また、来店促進によるメリットや独自Pay(ハウス電子マネー)を利用した具体的な来店促進方法についても解説します。多くのお客様に来店していただくためには、どのようなことをすべきか考えていきましょう。
目次[非表示]
- 1.来店促進とは?
- 2.来店促進の考え方
- 3.来店促進によるメリット
- 3.1.お客様が来店しやすくなる
- 3.2.お客様をリピーターにつなげられる
- 3.3.新しいターゲットの掘り起こしにつながる
- 4.来店促進の方法
- 5.独自Payの利用
- 6.まとめ:お客様の気持ちに沿った来店の動機づくりを
来店促進とは?
「来店促進」とは、小売業や飲食業がお客様に来店いただくことを目的に行う集客施策の総称です。小売業や飲食業では、お客様が店に来ない限り、ビジネスが成り立ちません。常に新規のお客様を店に呼び込むことに加え、リピーターになった常連客にも定期的に来店してもらうことが大切です。
競合となる同じような形態の店舗が近くにできると、これまで来店していたお客様を奪われてしまうことが考えられます。そのため、来店促進は店舗経営を行っている間は常に続けていかなければなりません。店を訪れるお客様の数が多くなればなるほど、ビジネスを成功に導いていけるでしょう。
来店促進の考え方
来店促進を考える上で忘れてはいけないのがお客様の視点に沿った考え方です。お客様をある店に行かせるためには、お客様が「その店に行きたい」「その店で買いたい」と思うような「動機・きっかけ」が必要です。店に足を運ぶ「動機・きっかけ」には、例えば次のようなものがあります。
- 期間限定のキャンペーンを行っていたから
- セール中でお得に購入できるから
- なんとなく楽しそうだから
- ちょうど買おうと思ったものがあったから
- 知り合いから「いい店」だと聞いたから
- 店舗の雰囲気が好きだったから
このような「店に行くきっかけ」を店舗側が積極的に作り出していくのが、来店促進の基本的な考え方です。
しかし、お客様を店に呼び込むことに成功しても、実際の店舗でのサービスや商品でお客様をがっかりさせてしまうと、再び来店してもらう機会を失うことになります。そのため、店舗でお客様に満足してもらえるサービス・商品を提供するなど、来店促進では販売促進やサービス面の強化などもセットで考えることが大切です。
このように(1)来店促進、(2)商品・サービスの提供、(3)お客様の来店率の向上、という一連の施策をサイクルとして行っていくことが重要なのです。
来店促進によるメリット
来店促進を行うことで、主に3つのメリットが生まれます。
- お客様が来店しやすくなる
- お客様をリピーターにつなげられる
- 新しいターゲットの掘り起こしにつながる
お客様が来店しやすくなる
自分が行ったことのない店舗は「どんな店かわからない」「行きにくい」という心理が働くため、店舗側にとって新規お客様を呼び込むことは簡単ではありません。しかし、店舗がキャンペーンなどを行うと、店舗側が新しいお客様を歓迎していることがお客様に伝わるため、お客様には「この機会に行ってみようかな」という気持ちが働き、来店のハードルが下がります。
お客様をリピーターにつなげられる
一度来店したお客様を再び店舗に呼び込むことも大切です。リピーターの数を増やしていくことが、店舗の成功につながるためです。
「初回無料キャンペーン」のような来店促進施策は、初回のお客様に対し、無料や格安で商品・サービスを提供するものです。一度体験してもらうことで、継続利用を促します。
新しいターゲットの掘り起こしにつながる
例えば、女性客が中心だった店舗が、来店促進のために「カップル向け特別キャンペーン」を行えば、女性客だけでなくカップルでの利用も増えていくでしょう。カップル利用というきっかけを通して、これまでなかなかアプローチできなかった男性客を取り込める可能性が広がります。つまり新規顧客の開拓につながるのです。
来店促進の方法
来店促進のための具体的な方法について見てみましょう。よくあるのは、来店キャンペーンやポイントカード、メールマガジンなどです。また、それ以外にも独自Payの利用などがあります。
ここでは具体的な方法を3つご紹介します。
来店キャンペーン
来店キャンペーンは、店舗に来てくれた人にオリジナルグッズや特別クーポンなどをプレゼントするもので、お得感を感じてもらい、来店を促す方法です。また来店以外に、新規会員として会員登録した人にプレゼントを進呈する「新規会員登録キャンペーン」や、誕生月には5%割引になる「お誕生月キャンペーン」なども、来店キャンペーンの一環といえるでしょう。
このような来店キャンペーンでプレゼントとして考えられるものには、店舗オリジナルのノベルティやギフト、クーポン券、生活用品、雑貨などがあります。それらの在庫管理などが店舗側の負担として考えられますが、来店キャンペーンを行った店舗・企業の多くが、効果を感じているというデータもあります。新規のお客様を大々的に呼び込む施策として、店舗のジャンルを問わずよく利用されます。
ポイントカード
来店キャンペーンと同様に活用されているのが、ポイントカードです。ポイントカードのサービス内容は、来店するたびにスタンプを1個押し、スタンプが10個たまるとプレゼントや割引を提供したり、購入金額・利用金額に応じてポイントを進呈したりするものが一般的です。
このようなポイントカードの導入は、お客様の再来店促進から、客単価のアップ、お客様の囲い込みなどにつながることが期待できます。ポイントカードのタイプには、シンプルな紙のタイプのカードやバーコードタイプ、磁気タイプなどがあります。
ポイントカードにおける注意点として覚えておきたいのが、Tポイント、dポイントなどの複数の店舗で利用できる共通ポイントカードです。共通ポイントカードは利用するユーザー数が多く認知度が高いというメリットがありますが、たまったポイントは加盟店であればどこでも使えてしまうため、自店舗での利用を促進しにくいというデメリットがあります。
自店舗の来店促進とお客様の囲い込みを目的とするなら、店舗独自のポイントカードをつくる方が効果的であるといえます。
メールマガジン
来店促進で効果的な方法には、メールマガジンの送信もあります。人は誰でも無料でもらえる情報を歓迎する傾向があります。そこで、その店舗のジャンルに関わる情報を定期的にメールマガジンとして発信しましょう。
例えば美容サロンなら、スキンケアの方法やコスメの選び方のポイントなど、美容関連の情報を定期的にメールマガジンとして届けます。お客様は定期的に店舗と接点をもてるようになり、その店の存在を思い出すことになります。メールマガジンにお得なキャンペーンの内容を盛り込むなどすれば、さらに来店のきっかけにつながるでしょう。
独自Payの利用
独自Payとは、店舗が独自に発行する電子マネーのことで、その店の支払いにだけ使えるものです。これはポイントカードと同じように、他社では使えずその店だけでしか使えないということから、お客様の囲い込みに有効です。またプリペイド式の独自Payの場合、お客様はあらかじめ一定の金額をチャージするため、「残高もあるし、この店で買い物しよう」という気持ちが強まります。独自Payを利用した来店促進の例には、スターバックスカード、ミスタードーナツカードなどがあります。
まとめ:お客様の気持ちに沿った来店の動機づくりを
来店促進は、お客様の気持ちに沿って考えることが大切です。どのようなことをすればお客様が「店に行きたい」と感じるかを考え、「よくあるキャンペーンだし、魅力はない」と思われないような来店促進を行いましょう。そのためには、独自Payの利用など、他社との差別化を図った来店促進が効果的です。
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