会員制ビジネスとは?成功に導くために重要なCRMや実際の事例も紹介
会員制ビジネスを成功させるための方法について解説します。ビジネスモデルの種類や施策を成功させるために重要なCRM、さらに成功事例も紹介します。会員制ビジネスに興味がある事業者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.会員制ビジネスとは
- 1.1.会員制ビジネスのメリット
- 1.1.1.顧客の囲い込みができる
- 1.1.2.顧客データが収集しやすい
- 1.1.3.顧客ロイヤルティを向上させやすい
- 2.会員制ビジネスモデルの種類
- 2.1.施設・店舗型
- 2.2.情報提供型
- 2.3.コミュニティ型
- 2.4.商品提供型
- 2.5.専門性のある人的サービス型
- 3.会員制ビジネスを成功させるCRM
- 3.1.顧客との関係を良好にするCRMとは
- 3.2.CRMの実践について
- 4.会員制ビジネスの成功事例
- 4.1.東京ヤクルトスワローズ
- 4.2.コストコ
- 4.3.Amazon
- 5.会員向けに自社の電子マネーを発行し、ロイヤルカスタマーを育成|「独自Pay」ならバリューデザイン
- 6.会員制ビジネスのメリットを活かして収益アップを目指そう
会員制ビジネスとは
会員制ビジネスとは、個人情報を登録した上でサービス利用の同意をしてもらい、サービスを提供して収益化するビジネスのことです。会員制ビジネスはスポーツジムやSNSなど幅広いサービスが該当します。
会員制ビジネスのメリット
会員制ビジネスのメリットについて解説していきます。
顧客の囲い込みができる
会員登録により顧客の囲い込みや販売促進ができるメリットがあります。また、安定した収益につながるので、サービスの開発や改善に取り組むことが可能です。
顧客データが収集しやすい
2つ目は、会員登録をしているためサービス利用時の情報を収集しやすいというメリットです。会員の属性や行動履歴のデータを分析することで、事実に基づいた戦略決定が可能になるため、売上アップが期待できます。
顧客ロイヤルティを向上させやすい
会員制ビジネスは会員との良好な関係を長期にわたって継続、強化しやすい特徴があります。顧客情報を利用して細かいアプローチをおこない、サービスの改善を図ることで、会員の満足度を上げて、顧客ロイヤルティを向上させることが可能です。さらに、顧客ロイヤルティの向上は、客単価アップにつながります。
会員制ビジネスモデルの種類
会員制ビジネスモデルには以下のような種類があります。
- 施設・店舗型
- 情報提供型
- コミュニティ型
- 商品提供型
- 専門性のある人的サービス型
それぞれについて解説していきます。
施設・店舗型
スポーツジムやレンタルショップなど、施設を利用したビジネスモデルです。会員から直接費用を得ることで収益が得られます。
情報提供型
メルマガや動画配信サービスなど、顧客に有益な情報を提供するビジネスモデルです。会員から直接費用を得ることで収益が得られます。
コミュニティ型
ファンクラブやクラウドファウンディングなど、顧客がサービスに共感して援助するビジネスモデルです。顧客の会員費用で収益が得られます。
商品提供型
会員登録の上で商品を提供するビジネスモデルです。顧客が購入する商品の売上で収益が得られます。
専門性のある人的サービス型
コンサルティングやカウンセリングなど、専門的な人的サービスを提供するビジネスモデルです。提供するサービスの専門性が高いため、比較的高額な収益が得られます。
会員制ビジネスを成功させるCRM
顧客の持っている情報を効率的に集積・分析する手段の効率化を可能にするのが「CRM」です。顧客との関係を良好にするCRMの特徴や実践方法について、次で詳しく解説します。
顧客との関係を良好にするCRMとは
CRMとは顧客関係管理のことで顧客と良好な関係性を築き、継続していくための施策やツールのことです。営業担当が顧客に対して適切な対応サービスを届けていましたが、デジタル化による効率化が求められた結果生まれたのがCRMであり、CRMを実現するために支援してくれるのがCRMツールと呼ばれるものです。
CRMの実践について
CRMの実践においては会員情報の集積と分析をおこないます。名前や性別、年齢、電話番号のほか、購入した商品・サービス、購入に至るまでの導線、購入日時などを含む、会員のあらゆる購買行動に関する情報を収集します。これらの膨大な量の情報を分析し、可視化するのに役立つのがCRMツールです。
会員の個人的な情報や嗜好、会員化までのプロセスを分析して会員の満足度を高める施策を実施することで、サービスの拡大や改善に役立てます。
会員制ビジネスの成功事例
会員制ビジネスにおける、3つの企業の好事例を紹介します。
- 東京ヤクルトスワローズ
- コストコ
- ポニーキャニオン
東京ヤクルトスワローズ
東京ヤクルトスワローズでは、チケット販売システムである「スワチケ」の刷新にあわせて、CRMを活用して顧客情報を分析し、動員数の増大に成功しました。チケット販売システムにおいて、ファンクラブ会員向けの割引きや先行販売や、個別の座席指定を可能にしたことで、ファンの満足度を高め、動員数の増加を図りました。
さらにファンクラブ限定のサービスとして、応援選手の登録と活躍度合いに合わせたポイント付与などの新機能をリリースし、球団とファンとの間に新たなコミュニケーションの機会を発生させることで、エンゲージメントの強化を図っています。
コストコ
アメリカの会員制スーパーマーケット「コストコ」も会員制サービスの好事例となった企業です。大容量で格安の商品を売りに会員制サービスを実施し、会員費が全体の収益を支えているからこそ、品質の高い商品の仕入れが可能となり顧客の満足度を高めています。
Amazon
Amazonも会員制サービスのAmazonプライムが人気となっています。年間プラン5,900円(税込)、または月間プラン600円(税込)(2023年9月現在)でAmazonでの商品注文時の配送料無料、お急ぎ便や日時指定便も無料、Amazonプライム会員限定の「Amazonプライムデー」というセールも人気です。PrimeVideoで映画やドラマが見放題になるなど、離脱しにくい魅力的なサービスを展開して好調を維持しています。
会員向けに自社の電子マネーを発行し、ロイヤルカスタマーを育成|「独自Pay」ならバリューデザイン
公式サイト:https://cs.valuedesign.jp/
店舗が発行するポイントカードや電子マネーも会員向けのサービスの一つです。顧客は、会員になることで、ポイントを取得できたり、特典を受け取れるメリットがあります。
バリューデザインでは、店舗を運営する企業向けに自店舗専用の電子マネー発行サービス「Value Card」を提供しています。再来店を促進するさまざまなマーケティング機能も用意しており、企業の状況にあわせて、ご利用いただけます。
会員ランク制度やキャンペーンを実施することで、ロイヤルカスタマーが育成され、単価アップも狙えるでしょう。
\とりあえず相談してみる/
会員制ビジネスのメリットを活かして収益アップを目指そう
会員制ビジネスは顧客の囲い込みができることから、収益の安定が図られ更なるサービスの開発や改善につなげることが可能です。さらに収集した顧客データをもとに適切な施策を実施できるため、顧客の満足度向上が見込めます。
新たな会員制ビジネスの立ち上げを検討している方は、本記事を参考にして、ぜひ取り組んでみてください。