飲食店の効果的なクーポンアイデアは?集客方法と成功事例も紹介
飲食店でクーポンを発行するメリットには、新規顧客の集客や既存顧客の次回来店促進、客単価アップなどがあります。また、クーポンには割引券や無料券、プレゼント券などがあり、種類も多岐にわたります。本記事では、クーポンを効果的に活用した集客アイデアと成功事例、おすすめツールをあわせて紹介します。飲食店経営の新しいアイデアが欲しい方や自店でクーポンの導入を検討している方は参考にしてみてください。
目次[非表示]
- 1.クーポン配布によって期待できる効果
- 1.1.客単価アップが見込める
- 1.2.認知拡大のきっかけづくりになる
- 1.3.リピート率を上げる
- 2.クーポンのアイデア事例
- 2.1.クーポン利用の条件として利用金額を定める
- 2.2.口コミ投稿特典で配布する
- 2.3.LINEで配布する
- 2.4.クーポン利用に有効期限を設ける
- 2.5.打ち出したいメニューに誘導する
- 2.6.季節限定クーポンを作成する
- 2.7.ステップアップするクーポンを導入する
- 2.8.初回限定クーポンを配布する
- 2.9.バースデークーポンを配布する
- 2.10.団体限定クーポンを配布する
- 3.クーポン施策の成功事例
- 3.1.1. ぼてぢゅう|定期的なクーポン配布でリピート率が向上
- 3.2.2. 株式会社セブン&アイ・フードシステムズ|X(旧Twitter)を駆使して新規顧客獲得
- 3.3.3. 株式会社ハークスレイ|SNS駆使した施策
- 4.クーポン発行でロイヤルカスタマーを獲得するならバリューデザインの「Value Card」がおすすめ【PR】
- 4.1.独自Payのメリット
- 4.2.導入までの流れ
- 5.クーポンのアイデアを形にして集客アップを目指そう!
クーポン配布によって期待できる効果
ぐるなびが20~69歳の男女1,131名(男性662名、女性649名)を対象に実施したアンケート調査によると、「この半年間で外食時クーポンを利用した」と答えた方が全体の7割を超え、「クーポンを機に来店する」という方が全体の約半数を占める結果がでました(※)。
老若男女問わず活用されているクーポンを発行することで、主に以下の効果が期待できます。まだクーポンを導入したことがない方や、これからクーポン導入を検討している方、クーポンを導入しているが活用しきれていないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 客単価アップが見込める
- 認知拡大のきっかけづくりになる
- リピート率を上げる
※参照:https://pro.gnavi.co.jp/magazine/t_res/cat_3/a_3921/
客単価アップが見込める
割引券や無料券、プレゼント券など、クーポン券を発行することで、客単価が低くなるのではと懸念する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、クーポンをうまく活用すれば客単価アップが見込めます。
例えば客単価が平均1,200円だった場合、「1,500円以上の利用で〇〇プレゼント」や「2,000円以上の利用で使える割引クーポン」といった内容で実施すれば単価アップが狙えるでしょう。
また、通常より高価な単品メニューやセットメニューの割引クーポンを発行すれば、高額商品へ誘導することができます。
認知拡大のきっかけづくりになる
初回割引クーポンや初回無料特典クーポンなどの提供は、新規顧客の興味を引き、店舗に足を運んでもらう動機づけになるでしょう。「クーポンが利用できるから」という動機は、来店への敷居を下げることにもつながります。
また、顧客がクーポンを利用し、お得に商品を購入できたり、サービスを受けられたという体験をすると、その顧客が広告塔となり口コミやSNSで店舗を紹介する可能性も高まります。
リピート率を上げる
リピーター限定クーポンや「3回来店で10%OFFクーポン」といった再来店を条件とするクーポンを定期的に発行することで、次回来店のきっかけを作り、リピート率アップが狙えます。
また、誕生月割引クーポンや期間限定クーポンなどの特別感を与えるサービスをおこなうことで、顧客の満足度を向上させ、リピーターのロイヤルカスタマー(※)化が狙えるでしょう。
※ロイヤルカスタマー:客単価が高いことに加え、企業やブランドに信頼を寄せる顧客
クーポンのアイデア事例
割引券や無料券、プレゼント券や招待券など、クーポンの種類はさまざまです。期間や利用金額、入店回数や入店人数など、目的にあわせて条件を設定することが重要です。
また、魅力あるクーポンを発行できれば、他店と大きく差別化を図ることもできます。この章では、クーポンのアイデアを紹介します。
クーポン利用の条件として利用金額を定める
「2,000円以上の利用で10%OFF」といったクーポンの使用条件に利用金額を設定すると、顧客には「2,000円以上注文しよう」という心理が働きます。その結果、客単価を引き上げることができます。設定金額として適正価格を見極めることも重要です。
口コミ投稿特典で配布する
口コミは、お店選びの基準やお店の評判につながるため、飲食店経営にとって重要な要素の1つです。
口コミ数を課題にしている店舗は「食べログへの口コミ投稿で500円OFF」といった、口コミを書くことを条件にクーポンを配布する施策を打つのがおすすめです。その結果、評判による新規顧客獲得、成功体験を得た顧客のリピーター化も期待できます。
LINEで配布する
「公式LINE友達登録で500円OFF」といった、店舗公式LINEへの誘導は既存顧客のリピーター化が期待できます。
顧客とのタッチポイントが増えるため、認知も高まるほか、友達登録した顧客へ定期的にお得なクーポン情報や新商品のPRなどを配信すれば、次回来店へのきっかけになるでしょう。
クーポン利用に有効期限を設ける
「〇月〇日までの来店でスパークリングワイン1杯プレゼント」や「クリスマス期間限定|〇〇コース10%OFF」のように、有効期限をつけることによって顧客の更なる利用促進が見込めます。
客足が落ち込みやすい時期の集客対策や、繁忙期の客単価アップにも有効です。有効期限がないと「いつでも使えるから」という心理が生まれ、後回しにされやすくなります。クーポン発行時は目的や課題に見合った期限を設けてみるのも良いでしょう。
打ち出したいメニューに誘導する
「新メニュー!ごろごろ野菜カレー500円OFFクーポン」といった、これから打ち出したいメニューに関連するクーポンを発行することで、顧客に新しい料理を試してもらうきっかけを提供できます。
また、新メニューに満足感を得た顧客は、ほかのメニューやサービスを試したくなる可能性があります。クーポンを使用したプロモーションを行うことで、顧客のリピーター化が狙えるでしょう。
季節限定クーポンを作成する
「冬季限定ホットワインプレゼント」「浴衣で来店した方限定20%OFFクーポン」といった季節限定クーポンも効果的でしょう。マンネリ化を課題にしている店舗におすすめの施策です。
毎年同じような内容のクーポンを発行していても、利用者は飽きてしまいますが、季節に応じたイベントにからめて発行されるクーポンであれば目新しさも相まって、利用促進が見込めます。
ステップアップするクーポンを導入する
ステップアップするクーポンとは、例えば初回はお通しやワンドリンクサービス、2回目には10%オフ、3回目は30%オフ、という具合に段階を追ってサービスレベルを上げていくクーポンのことです。例示した施策を実施した場合、3回の来店を促すことができます。
来店するたびに段階が上がっていき、徐々に特典を豪華にしていくことで、満足度も上がりやすいのがメリットです。リピーター獲得を課題にしている店舗は、ぜひ導入してみてください。
初回限定クーポンを配布する
「【初回限定】〇〇コース20%OFFクーポン」「初回来店限定でグラスワイン1杯プレゼント」といった初回限定クーポンは、まだ店舗を利用したことがない顧客に興味を持ってもらうきっかけになります。
また、クーポンでお得感を得た顧客は、将来的にリピーター化しやすいのもメリットです。
バースデークーポンを配布する
自分の誕生月に利用できるのがバースデークーポンです。誕生月の1ヶ月間や当日のみなど、内容は店舗によって異なりますが、特別なイベントに紐付けたクーポンは記憶に残りやすく特別感を感じてもらいやすいものです。
団体限定クーポンを配布する
「〜人以上の来店で利用できる」のようなクーポンは、認知拡大のきっかけづくりができるとともに、売上アップが見込めます。
「一人では利用できない」というデメリットはありますが、お店の規模によっては、まとめて集客ができるため、非常に効果的なクーポンです。
クーポン施策の成功事例
ここまでは、クーポン発行がもたらす効果や他店との差別化のアイデアについて説明してきました。次の段階では、実際に成功した事例を紹介し、それを参考に実践する方法を紹介します。ぜひ、この章を参考にして実際に試してみてください。
1. ぼてぢゅう|定期的なクーポン配布でリピート率が向上
お好み焼き店「ぼてぢゅう」では、プッシュ通知機能で開封率が高いLINE公式アカウントを通じて定期的に割引クーポンを送ることで、リピート客獲得につなげています。
「LINEの友だち限定のいつでも使える100円OFFクーポン」や「毎月10日に配信される390円OFFクーポン」など、顧客に有益な情報を配信した結果、各店舗のLINE公式アカウントの友達数が49万人を突破しました。2021年8月に開店した店舗では、コロナ禍でも72件のクーポン利用を記録しています。
※参照:https://www.lycbiz.com/jp/case-study/line-official-account/botejyu/
2. 株式会社セブン&アイ・フードシステムズ|X(旧Twitter)を駆使して新規顧客獲得
株式会社セブン&アイ・フードシステムズは、X(旧Twitter)経由で割引クーポンを配布し、高い集客効果を得ています。
デニーズを運営する同社が2019年に実施したプロモーション「ハンバーグ王決定戦2019春」では、デニーズの公式Xアカウントをフォローし、該当のポストをリポストした方を対象に抽選を行い、当選者には「45円でハンバーグが食べられるクーポン」をDMでプレゼントするという内容でした。
期間中、参加回数に制限を設けずキャンペーンに参加できたため、ユーザーの参加ごとに情報が拡散し、知名度向上に貢献しました。その結果、総リツイート数は約20万回、総インプレッション数は1,041万回にも達し、1万8,000人のフォロワーを獲得しました(※)。
※参照:https://kobot.jp/kobot_lab/store/coupon-introduction-success-story/
3. 株式会社ハークスレイ|SNS駆使した施策
ほっかほっか亭を運営する株式会社ほっかほっか亭総本部をグループに抱える株式会社ハークスレイはX(旧Twitter)とInstagramを駆使したキャンペーンを行いました。世の中がリモートワーク主流になったことによって、同社では来店者減少が課題として挙げられていました。
そこで実施したのが、クーポンプレゼントキャンペーンです。X上でほっかほっか亭の公式アカウントをフォロー&リポストしたユーザーから抽選で1,000人に唐揚げ弁当が当たるという施策です。
落選者にもセカンドチャンスとして、Instagramでの別キャンペーンへの参加を促し、アカウントのフォローと投稿へのいいねを求めることで、両方のSNSを有効活用しました。
結果的に、X公式アカウントでは総リポスト数が33万回、フォロワー獲得数は4万2,000人となり、Instagramのフォロワー獲得数も4,000人に達しました(※)。
※参照:https://kobot.jp/kobot_lab/store/coupon-introduction-success-story/
クーポン発行でロイヤルカスタマーを獲得するならバリューデザインの「Value Card」がおすすめ【PR】
前述した誕生日クーポンや季節限定クーポンを発行でき、再来店を促す施策を自由に実施できるサービスの一つが株式会社バリューデザインが提供するサービス「Value Card」です。
クーポンだけでなく、ポイントやデジタルギフト、販促、各種分析機能など、店舗販促に必要なマーケティング機能を備えており、さらに自社独自の電子マネー「独自Pay」の発行が可能です。
例えば、メインターゲットに向けてクーポンを発行したり、利用状況に応じてランクを設定する「会員ランク機能」を使って、ランクに応じたクーポンを発行したりと、顧客のロイヤルカスタマー化を後押ししてくれます。
独自Payのメリット
独自Payは、顧客が商品を購入する前にカードへ現金をチャージして利用するプリペイド式がメインのため、店舗は前受金として現金を受け取れるので、資金繰りが楽になり、経営状態の改善が見込めます。
- キャッシュレス決済の決済手数料が高く経営課題になっている
- 現金が手元に少なく資金繰りが大変
- 店舗のリピーターが増えない
といった問題の解決が見込めるのが、独自Payのメリットです。
導入までの流れ
サービスの導入にかかる期間は、実施内容の検討からシステム登録まで約3ヶ月程度となっています。納品時に実際に利用する従業員を対象に運用研修を受けることが可能です。
導入までの流れを以下にまとめました。
- ヒアリング:お店で提供するキャッシュレスサービスの内容を決める
- システム構成を決める:店舗内のシステム構成と顧客のカードの種類を決める
- その他の設定内容を決める:1、2の内容に加え、必要な設定内容を決める
- カードデザイン・サービス利用規約の作成:カード表面のデザインを決める(依頼も可能) テンプレートに沿ってサービス利用規約を作成
- システムの設定:申請いただいた内容に基づき株式会社バリューデザインが設定を実施
- 納品:カード、カード端末、クライアント証明書やマニュアル一式の入ったCDなどが納品される
興味がある方は以下のリンクより問い合わせてみてください。
クーポンのアイデアを形にして集客アップを目指そう!
効果的にクーポンを効果的に利用するには、課題や目的を明確化することや「独自Pay」のような販促機能を備えたツールを上手に活用することが大切です。
この記事を参考に、クーポンのアイデア事例を参考にしつつ、集客に繋げられるような施策を実践してみてください。