オンライン決済とは何か?導入メリット・デメリット、種類ごとの特徴を解説
インターネットショッピングが一般的になるなかで、オンライン決済も急速に普及しています。また従来のクレジットカード決済に加え、新たな選択肢も増えてきました。この記事では、事業の成功に不可欠なオンライン決済について、その種類やメリット・デメリットについて解説します。
目次[非表示]
- 1.オンライン決済とは何か?
- 2.オンライン決済のメリット・デメリット【事業者側】
- 2.1.メリット
- 2.1.1.売上の向上
- 2.1.2.業務負担の軽減
- 2.1.3.未回収や不正取引の防止
- 2.2.デメリット
- 3.オンライン決済のメリット・デメリット【お客様側】
- 4.オンライン決済の特徴【種類別】
- 4.1.クレジットカード決済の特徴
- 4.2.コンビニ決済(オンライン)の特徴
- 4.3.キャリア決済の特徴
- 4.4.ID決済の特徴
- 4.5.後払い決済の特徴
- 4.6.銀行振込の特徴
- 4.7.電子マネー決済(プリペイド決済)の特徴
- 4.8.QRコード決済の特徴
- 5.オンライン決済の導入方法
- 6.電子決済の導入を検討中ならValue Card
- 7.まとめ
オンライン決済とは何か?
オンライン決済とは、インターネットを介して代金の支払いや受け取りを行うシステムの総称です。ネット決済やWeb決済、キャッシュレス決済とも呼ばれ、現金を使用せずに決済を完了します。
日本はオンライン決済がなかなか進んでいませんでしたが、ネットショッピングの一般化や、オンライン決済先進国の海外観光客からの需要によって徐々に普及してきました。さらに新型コロナウイルスの蔓延によって非対面での決済の需要が高まったことで一気に広がり、大企業だけではなく中小企業や個人事業主もオンライン決済を導入するケースも増えてきています。
日本においては「クレジット決済」が最初に普及し、他にも「QR決済」「ポイント決済」「コンビニ決済(オンライン)」など、さまざまな決済方法が登場しています。
オンライン決済のメリット・デメリット【事業者側】
オンライン決済は、すでに広く普及しているシステムです。これから導入を検討している企業向けに、オンライン決済のメリットとデメリットについて解説します。
メリット
オンライン決済は、ECショップやオンライン上でサービスを提供している企業にとって欠かせないシステムです。またそれ以外の実店舗においても、年々必要性が高まっています。
オンライン決済にはさまざまなメリットがありますが、業態や事業規模に関わらず、恩恵が受けられる可能性の高い「売上の向上」「業務負担の軽減」「未回収や不正取引の防止」について見ていきましょう。
参照:https://cs.valuedesign.jp/column/electronic-payment
売上の向上
現在オンライン決済は広く普及しており、オンライン決済前提で消費行動を起こす消費者が増えてきています。
特に海外からのインバウンドを狙う場合は、オンライン決済の導入によって売り上げを大きく伸ばせる可能性があります。
多くの旅行者は、オンライン決済ができることを条件に利用する店舗を選択します。
日本の消費者も現金を最低限しか持ち歩かない人が増えてきているため、オンライン決済が行えないことによって起こる機会損失を減らすことができます。
業務負担の軽減
オンライン決済によって、業務負担を減らし省人化やコストの削減が行えます。たとえばファミリーレストランをはじめとする飲食店では、オンライン決済の導入とスマホ端末を使った事前注文システムを組み合わせ、注文を受ける手間や会計の手間を減らし非対面での接客を行っています。
また営業終了後の収支計算などの事務的な手間が減るため、事業拡大に注力できるようになります。
未回収や不正取引の防止
オンライン決済にはさまざまな手段があり、継続課金にも対応しています。
たとえば英会話やフィットネスの教室は会員から会費を毎月集める必要がありますが、自動引き落としやクレジット決済を導入することで未回収が起こりにくくなります。
またクレジットカードなどのオンライン決済には、怪しい取引の検知システムが備え付けられているため、不正利用などの防止にもつながります。
デメリット
オンライン決済のデメリットとしては、導入費用や毎月の手数料が必要になるケースがあることです。また導入した決済方法によっては、現金化までに時間がかかることがあります。
オンライン決済のメリット・デメリット【お客様側】
オンライン決済を導入することで、お客様にとってもメリットがあります。
メリット
オンライン決済は、その国の通貨を持っていなくても決済できる手段です。海外の観光客にとっては両替の手間がなく、国内の顧客にとっては現金を持っていなくても買い物ができます。決済方法によっては支払いが翌月になることもあるため、持ち合わせがなかったり当月の予算が厳しかったりする際の選択肢にもなるでしょう。またオンライン上で購入履歴の閲覧もできるため、自分が何にいくら使ったか家計管理も容易になります。
デメリット
デメリットとしては、不正利用のリスクがある点です。
金融業界では万全の対策をとっているものの、サイバー攻撃の手口は年々複雑化しており、カード情報が流出してしまうリスクがあります。
情報が流出してしまうと、犯罪に巻き込まれ被害を被る可能性があります。またオンライン決済は現金を使わずに気軽に買い物ができる手段ですが、つい使いすぎてしまうこともあり、家計を圧迫することも考えられます。
オンライン決済の特徴【種類別】
オンライン決済には主に8つの種類があり、それぞれ利便性や決済の手順が異なります。特徴を知って、事業にあったものを選択しましょう。
クレジットカード決済の特徴
クレジットカード決済は、顧客が商品やサービスの支払いを行う際にクレジットカード情報を使用して決済する手段です。日本で最も普及しているオンライン決済で、多くのオンラインショップやサービスで広く受け入れられています。
オンライン上では、顧客はクレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードを入力し、クレジットカードを利用します。
実店舗では、クレジットカードを提示し暗証番号を入力することで決済を行います。
決済のあとは、一般的には翌月に顧客の口座から明細分の料金が引き落とされます。また、クレジットカード会社から事業者への入金も多くの場合は翌月です。
コンビニ決済(オンライン)の特徴
コンビニ決済(オンライン)は、顧客が商品やサービスの支払いを行う際に、コンビニエンスストアで現金を使用して決済する方法です。
顧客はオンラインストアやアプリなどで購入手続きを完了し、コンビニ決済を支払い方法として選択します。
手続きの完了後、定められた期間内に顧客は発行された支払い用のバーコードや番号を控えて指定されたコンビニに行きます。専用の端末で操作してレシートを発行した後に、レジで支払いを行います。コンビニ決済の特徴は、現金を使用するためセキュリティ性が高いこと、クレジットカードを持っていない人にも利用が可能であることです。
また、抽選制の商品やサービスに用いられることも多くあります。抽選で購入する権利を与えられる人気アーティストのチケットを仮購入し、当選したら支払いをコンビニ決済で行うという手法も取られています。
キャリア決済の特徴
キャリア決済は、使用している携帯電話会社を介して購入した商品やサービスの支払いを行う方法です。
顧客は毎月支払っている携帯電話の利用料金と一緒に買い物の支払いを行うことができ、目の前で現金を支払ったり振り込んだりする必要がありません。
携帯電話を持っている多くの顧客にとって便利な決済方法で、クレジットカードや現金を持っていなくても利用可能です。
携帯キャリアごとに限度額が設定されていますが、だいたい1〜5万円ほどの買い物に対応しています。あまり高額なアイテムの購入はできません。
ID決済の特徴
ID決済は、Amazonなど大手ショッピングサイトで所有しているIDを使用して、外部サイトの商品やサービスの支払いを行う方法です。
顧客は自分の特定のECショップで買い物した後、指定のID決済を選択することで支払いを行います。
ID決済の特徴は、ユーザーが既存のアカウント情報を使用して支払いを行うため、新たに個人情報をサイトに登録する必要がないことです。住所などの入力も必要ないため手間を減らせます。また大手サイトを経由するため、むやみに個人情報を登録する必要がなく安心して買い物ができます。
後払い決済の特徴
後払い決済は、商品やサービスの購入後に支払いを行う方法です。
顧客は商品やサービスを受け取った後、請求書や支払いリンク、アプリなどを使用して銀行やコンビニで支払いを行います。
後払い決済は、初めて利用するサイトや商品でも商品やサービスを確認した後に支払いを行えるため、安心して買い物ができます。
また事業者にとっては顧客のサイトからの離脱率を低下させられる、信用調査や請求・回収などの支払いに関する手間を決済代行会社が行ってくれるというメリットがあります。
銀行振込の特徴
銀行振込は、顧客が自分の銀行口座から直接支払いを行う方法です。
最近ではオンラインバンキングを使用して支払先の銀行口座に直接送金を行えるため、利便性が高まっています。
直接口座から支払いが行われるためセキュリティ性が高いことや、支払手数料が比較的安価であることが特徴です。
クレジットカードを持っていない、もしくはクレジットカードの使用頻度が低い顧客にとって便利な決済方法です。
電子マネー決済(プリペイド決済)の特徴
電子マネー決済は、電子マネーアプリを使用して支払いを行う方法です。
顧客は事前に電子マネーアプリにポイントをチャージし、そのポイントを消費することで商品やサービスの支払いを行います。
ポイントはさまざまな方法で購入できます。例えばコンビニなどで販売されているプリペイドカードなどを購入して、アプリにチャージします。
そのため、クレジットカードを持っていない幅広い層が利用可能です。現在、ECショップや実店舗を問わず普及が進んでいる決済方法です。
参照:https://cs.valuedesign.jp/column/prepaidmoney
QRコード決済の特徴
QRコード決済は、スマートフォンやタブレットを使用して支払いを行う方法です。
QRコードをスキャンするだけで支払いを行える手軽さが魅力で、特にPayPayはポイントの還元率が高いこともあり人気の決済方法になっています。
決済会社のIDを利用して支払いを行うため、ID決済と似ています。QRコードをかざすだけという手軽さで、ID決済よりも実店舗向きの決済方法です。
参照:https://cs.valuedesign.jp/column/prepaidmoney
オンライン決済の導入方法
オンライン決済を導入する方法は「直接契約方式」と「決済代行会社経由契約方式」の2つです。
直接契約方式では、各クレジットカード会社と個別に契約を行います。手数料が抑えられる一方で、それぞれのクレジットカード会社と直接やりとりする手間があり、審査も厳しい傾向があります。
一方の決済代行会社経由契約方式では、代行会社を介して複数のクレジットカード会社と一括契約が可能です。代行会社が審査対象となるため審査に通りやすく、さまざまなサポートも受けられることがメリットです。またクレジット決済だけではなく、そのほかのオンライン決済にも対応しています。
オンライン決済の導入について、詳しくはこちらもご覧ください。
参照:https://cs.valuedesign.jp/column/creditcard
バリューデザインでは、クラウド型独自Pay(ハウス電子マネー)発行サービスを導入している企業を対象にクレジットカード決済サービスを提供しています。これは、独自Pay導入企業がクレジットカード会社等との個別契約不要でオンライン決済を導入できるというもので、自社アプリでの機能追加開発も不要のため、導入・運用コストを抑えることができます。
これにより、利用客は店舗外からのチャージが可能となるため、レジやチャージ機での待ち時間を削減できるなど、利便性の拡張につながります。すでに食品スーパー等での導入実績があります。
電子決済の導入を検討中ならValue Card
バリューデザインでは、事業のオンライン決済化を効率よく実現するために、お店オリジナルのハウス電子マネー(独自Pay)の発行を提案しています。
独自Payは、クレジットカードなど他の汎用決済に比べて手数料率が低いことが特徴です。また事前にチャージするプリペイド方式のため、キャッシュフローを改善し健全な資金繰りを実現します。
さらにはキャッシュレス化に必要な、お店オリジナルのポイントやデジタルギフトの作成、顧客の分析機能などの機能を一括導入可能で、店舗のキャッシュレス化を総合的に支援しています。
まとめ
インターネット上での買い物が一般的になるなかで、オンライン決済も急速に普及しています。顧客にとっては、オンライン決済に対応しているか否かが店舗選択の条件になるケースも増えてきており、売上げの確保や売り逃し回避のための手段としてオンライン決済の導入は有効な手段です。また近年では、クレジットカード以外の決済方法を選択する人も増えてきました。顧客の利便性に合わせたオンライン決済の導入が、事業の成功の要となるでしょう。